世界中の人々に愛されているコーヒーですが、様々な飲み方があるのをご存知ですか?
今回は、メキシコ、オーストリア、香港、ベトナム、アイルランド、フランス、ポルトガル、スペインの合計8ヶ国のコーヒーレシピをまとめてみました!
お家でも簡単に出来ちゃうレシピなので、普段飲んでいるコーヒーにひと手間加えてみてはいかがでしょうか?
「こんなにあるの!?」世界中で愛されているコーヒーのご当地な飲み方をレシピ付きでご紹介!
日本のコーヒーチェーンで見かけるものや、「これをコーヒーに入れるの!?」と思わせる驚きのレシピ方法があったり、世界にはたくさんの種類のコーヒーで溢れています。
- 陶器の鍋で煮るメキシコの『カフェ・デ・オジャ』
- スターバックスやマクドナルドでも飲めちゃう!オーストリアの『フラットホワイト』
- コーヒーに紅茶と練乳を合わせた香港の『ユンヨンチャー』
- ミルクの代わりに卵を入れたらコーヒーとの相性抜群!ベトナムの『エッグコーヒー』
- コーヒーとウイスキーを合わせて生クリームをトッピング!アイルランドの『アイリッシュコーヒー』
- カフェラテとの違いは何?フランスの『カフェオレ』
- アイスコーヒーに炭酸水とレモンを合わせて口当たりさっぱり!ポルトガルの『マザグラン・アメリカーノ』
- エスプレッソとコンデンスミルクの2層仕立てでギルティすぎる…!スペインの『カフェ・ボンボン』
みなさんは、どの国のコーヒーが気になりますか?
カフェ・デ・オジャ(メキシコ)
カフェ・デ・オジャはスペイン語で『鍋のコーヒー』という意味。
鍋にコーヒー粉、水、黒糖、シナモンを入れて煮出しすれば出来上がり!
スパイスが効いているので、寒い日の朝に飲めば、その日一日は頑張れちゃいそうですね。
カフェ・デ・オジャは、メキシコの農村部や家庭で愛されてきたそうです。陶器の鍋でコーヒーを作り、陶器のマグカップで飲むのが定番。
メキシコ伝統の陶器マグカップでコーヒーを飲んでみたいものです。
インスタントコーヒーで有名なネスレでは、ネスカフェのカフェ・デ・オジャが販売されているそうです。
【材料】(2人分)
コーヒー粉 | (20g) |
水 | (280ml) |
シナモンスティック | (1本) |
黒砂糖 | (適量) |
【作り方】
① 鍋に水とシナモンスティックを入れて沸騰させる。 |
② コーヒーと黒砂糖を入れ、弱火で5分ほど煮る。 |
③ 火を止めて茶こしで漉してから、お好みのカップに注ぐ。 |
フラットホワイト(オーストリア)
フラットホワイトとは、エスプレッソにスチームミルクとフォームミルクを合わせたドリンクです。
オーストリアとニュージーランドで馴染みがありましたが、現在ではアメリカやヨーロッパでも人気が広がり、日本でも有名なコーヒーチェーンで見かけるようになりました。
ミルクと合わせたコーヒーといえば、カフェオレ、カフェラテ、カプチーノが当てはまりますよね。「何が違うの?」と思った方も多いはず。
まず、フラットホワイトはエスプレッソの割合が高く、きめ細かなスチームミルクが特徴。
ミルクにも違いがあります。カフェラテやカプチーノは空気をたっぷり含んだフォームを乗せるのに対し、フラットホワイトはきめ細かくて滑らかなフォームを乗せます。
【材料】(1人分)
エスプレッソ | 60cc |
ミルク | 100ccくらい |
【作り方】
① エスプレッソの3倍量のミルクをフォーマーで泡立てる。 |
② エスプレッソを抽出し、カップへ注ぐ。 |
③ フォームミルク表面の泡をナイフなどで押さえ、カップの中心へ注ぐ。 |
④ 表面が平らになるように薄くミルクの泡を乗せる。 |
ユンヨンチャー(香港)
ユンヨンチャーとは、コーヒーと紅茶に練乳を合わせた香港では定番のドリンク。別名で鴛鴦茶(えんおうちゃ)とも呼ばれています。
鴛鴦茶の“鴛鴦”は、日本語でどういう意味かご存知でしょうか?
正解は「鴛鴦(おしどり)」です!
コーヒーと紅茶が合わさっている様子が仲睦まじい、おしどり夫婦のように見えるから、そう名付けられたそうです。
今回ご紹介するレシピはタピオカを入れています。他にもコーヒーや紅茶の量を変えたり、レモンやスパイスなど別のアレンジ方法でも楽しめるので、ぜひ試してみてくださいね♪
【材料】(3人分)
コーヒー粉 | 10g |
紅茶 | 280ml |
練乳 | 45g |
タピオカ | 適量 |
【作り方】
① コーヒーを120mlに抽出する。 |
② 茶葉やティーバッグを使い、紅茶を抽出する。 |
③ コーヒーと紅茶を混ぜ合わせる。 |
④ カップに練乳とタピオカを追加する。 |
⑤ ④の上から③を注ぎ入れる。 |
エッグコーヒー(ベトナム)
エッグコーヒーは、ベトナムのハノイに本店を構える『CAFE GIANG(カフェジャン)』が発祥のドリンク。カフェ創業者の父親が考案し、お店で提供したのが広まっていったそうです。
エッグと聞いて思い浮かんだ人もいると思いますが、その名の通りコーヒーの中には卵黄が入っています。
エッグコーヒーが誕生した当時は戦時中ということもあり、ミルクを入手するのが困難でした。そのため、代用になる物として卵を使ってみたところ、思いのほかコーヒーとの相性が良かったのがきっかけだそうです。
コーヒーはロブスタ種のものを使用し、砂糖やコンデンスミルクを混ぜたら完成。
【材料】
ベトナム産ロブスタ種のコーヒー | カップ半分ほど |
卵黄 | 1個 |
砂糖 | 大さじ2 |
コンデンスミルク | 適量 |
ココアパウダーもしくはシナモンパウダー | 適量 |
【作り方】
① 卵黄1個と大さじ2の砂糖をボウルに入れて混ぜ、5分間程泡立てる。ふんわりとしたクリーミーな泡になる。 |
② ①のクリームに、お好みの量のコンデンスミルクを加え、さらに泡立てる。すると甘さとコクが広がる。 |
③ 濃いめのドリップコーヒーをカップ半分の位置まで注ぐ。 |
④ コーヒーの上に、②の上に泡立てたクリームをゆっくり注ぐ。 |
⑤ ココアパウダーまたはシナモンパウダーを使用すると、より風味が増し、見た目も美しくなる。 |
アイリッシュコーヒー(アイルランド)
アイリッシュコーヒーとは、ウイスキーとコーヒー、砂糖を入れ合わせ、その上に泡立てた生クリームを乗せたホットドリンクです。
コーヒーのお酒ってオシャレですよね。
基本的な飲み方としては、コーヒーと生クリームは混ぜないで飲むのがポイント!
材料についてですが、ウイスキーは口当たりが滑らかでコーヒーとの相性が良い『アイリッシュウイスキー』を使用します。
コーヒーは深煎りの豆を使いましょう。特にウイスキーの香りをきちんと残し、甘味、酸味、苦味のバランスが取れたコーヒー豆がオススメ。
使用する容器は、耐熱ガラスで透明の物にしましょう。コーヒーの上に生クリームを乗せるので、透明の容器だとよりオシャレになりますよ。
【材料】
アイリッシュウイスキー | 30ml |
ホットコーヒー | 120ml |
生クリーム | 20ml |
白ザラメ | 15g |
【作り方】
① 生クリームを泡立てる。7分立てくらいの柔らかめにするのがポイント。 |
② グラスを温め、白ザラメ、アイリッシュウイスキー、コーヒーの順番で優しく注いでいく。 |
③ 最後にホイップクリームを乗せる。 |
カフェオレ(フランス)
皆さんがよく耳にするカフェオレは、フランス発祥のドリンクです。
「じゃあカフェラテは?」という声も聞こえてきますが、こちらはイタリアが発祥。
どちらも同じ意味であり、カフェオレはフランス語、カフェラテはイタリア語で『ミルク入りのコーヒー』と訳されています。
言葉が同じですが、使用されているコーヒーには違いがあります。
カフェオレはドリップコーヒーなのに対し、カフェラテはエスプレッソコーヒーを使用しています。
パリの家庭では、一家に一台エスプレッソマシーンを保有しているそう。大阪でいうたこ焼き機みたいですね。
【材料】(1人分)
ドリップコーヒー | 80ml |
牛乳 | 80ml |
【作り方】
① ドリップコーヒーと牛乳はあらかじめ温めておく。 |
② ドリップコーヒーを抽出する。 |
③ ドリップコーヒーと牛乳を同時にカップへ注ぐ。 |
マザグラン・アメリカーノ(ポルトガル)
マザグランは、アルジェリアに実在する地名です。戦時中、アルジェリアはフランスの植民地でした。フランス兵がコーヒーとお酒を合わせたものを“マザグラン”と呼んで飲んでいたそうです。
先程、ご紹介したアイリッシュコーヒーもそうでしたが、コーヒーとお酒は相性が良いことがうかがえますね。
アルジェリアから近隣国にもマザグランが伝わり、ポルトガルではマザグラン・アメリカーノとして愛されています。
アイスコーヒーと炭酸水、レモンで合わせたドリンクであり、さっぱりとした味わいを楽しむことができます。
【材料】(1人分)
アイスコーヒー | 50cc |
炭酸水 | 100cc |
はちみつレモン | 20g |
氷 | 適量 |
レモン輪切り | 1枚 |
【作り方】
① グラスにアイスコーヒーとはちみつレモンを入れてよく混ぜる。 |
※ アイスコーヒーの作り方 水500ccに1袋(粉35g)を入れ、冷蔵庫で4~8時間かけて抽出する。 |
※ はちみつレモンの作り方 容器にレモンのスライス(1個分)、はちみつ70gを入れて冷蔵庫で一晩置く。 |
② ①に氷を入れて炭酸水を注ぐ。 |
③ グラスにレモンの輪切りを乗せる。 |
カフェ・ボンボン(スペイン)
カフェ・ボンボンは、エスプレッソにコンデンスミルクを合わせたスペイン発祥のドリンク。
スペインの中でも、地中海の沿岸部に位置するレバンテ地方の人たちに愛されています。
コンデンスミルクはグラスの下に分厚い層ができるくらい入れるので、とても甘いコーヒーとなっています。
アレンジにシナモンを加えたり、コンデンスミルクは加糖ではなく無糖のものを使用してもOK!
カフェボンボンの容器は小さなグラスで提供されていることが多く、エスプレッソとコンデンスミルクの二層が綺麗に見えます。
【材料】
インスタントコーヒー | 3g |
コンデンスミルク | 適量 |
【作り方】
① 耐熱グラスにインスタントコーヒーを入れる。 |
② コーヒーと同量のコンデンスミルクを入れる。 |
③ コーヒーとコンデンスミルクが二層に分かれたら完成。 |
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、メキシコ、オーストリア、香港、ベトナム、アイルランド、フランス、ポルトガル、スペインのコーヒーレシピをご紹介しました。
①カフェ・デ・オジャ | (メキシコ) |
❷フラットホワイト | (オーストリア) |
③ユンヨンチャー | (香港) |
❹エッグコーヒー | (ベトナム) |
⑤アイリッシュコーヒー | (アイルランド) |
❻カフェオレ | (フランス) |
⑦マザグラン | (ポルトガル王国) |
❽カフェ・ボンボン | (スペイン) |
材料で使用するコーヒーの豆や粉、ミルクやお酒などの分量が少しでも違うだけで、こんなにもたくさんのコーヒーがあるなんて驚きだったのではないでしょうか?
まだまだ世界には、その国の文化や歴史が詰まったコーヒーたちがたくさん存在します。
今回、ご紹介したレシピは、材料をしっかり揃えれば作り方は簡単。
アレンジも自由なので、ぜひこの機会にお家カフェを楽しんでみてはいかがでしょうか♪
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